
貸し農園の区画サイズは10㎡・20㎡・30㎡のどれが目安?はじめてでも失敗しない選び方は?



作業時間や資材量、家族構成でどう決めればいい?見学でサイズ感をつかむコツも知りたい。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
最初の1年は「続けやすさ」を最優先にし、週1往復×45〜60分の運用なら10㎡が基準です。
家族で幅を持たせるなら20㎡、保存用も視野に入れる本格運用は30㎡。
ただし遠い園ほど交通コストと時間が増えるため、サイズは「距離×時間×園ルール」で減点法にかけて決めるのが安全です。
- 週1×60分で回すなら10㎡が目安。余裕が出たら翌年に20㎡へ拡張。
- サイズ判断は「距離×時間×園ルール」で減点法。遠さで逆転しやすい。
- 資材は「必要列だけ」で段階導入。最初から全列分は買わない。
- 見学では園路幅・水場・資材置きを10分で確認するとサイズ感が掴める。
貸し農園区画サイズ目安は「距離×時間×作り方」で決める


区画は「広ければ得」ではありません。
まず片道30分以内かどうかで通園の現実性を決め、次に週あたりの作業時間を固定し、最後に「必要列だけ」で始める作り方に落とし込むと、無理のない面積が自ずと決まります。
初年度は移動と管理の負荷を小さく設計し、続けやすさを最優先にサイズを選びましょう。
- 距離:片道30分以内が基準。これを超えると広い区画ほど往復回数が増やせず維持が難しくなる。
- 時間:週1×45〜60分で回す設計を優先。初年度は「短時間で終わる」ことが定着の鍵。
- 作り方:「必要列だけ」で段階導入。失敗を小さく、収穫を切らしにくい。
区画サイズと手間・収量の体感は、こちらの比較も参考になります:郊外vs都市部どっちが得?区画サイズと収量・手間の実感
貸し農園区画サイズ|10㎡/20㎡/30㎡の比較早見表(目安)


この表は、初年度に迷わないための実務目安です。
作業時間は週1運用を基準にした体感値、資材量は畝本数×畝長さからの概算で、季節や園ルールで上下します。
まずは小さく始めて「必要列だけ」で段階導入し、余裕が出たら拡張してください。
スマホは横スクロールで各列を確認できます。
| 区画サイズ | 想定畝本数・長さ | 作業時間の体感 | 資材量の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 10㎡(小) | 畝3本×6〜7m | 週1×45〜60分で維持可 | マルチ12〜15m/短尺支柱20〜30本 | 単身・共働き・駅徒歩。まずは成功体験を作りたい人 |
| 20㎡(中) | 畝3〜4本×7〜8m | 週1.5往復(季節により週2寄り) | マルチ21〜25m/短尺支柱40〜50本 | 2〜3人家族。作付けの幅を少し広げたい人 |
| 30㎡(大) | 畝4本×8〜9m | 週2往復寄り(夏は管理負荷高め) | マルチ32〜36m/短尺支柱60〜80本 | 家族運用・保存食づくり・本格派 |
資材量は「畝本数×畝長さ」で概算。最初から全列分は買わず、現地で様子を見て段階導入にすると無駄が出ません。
貸し農園区画サイズ10㎡が向いているケース(まずはここから)


- 週1往復×45〜60分が上限。まずは続ける習慣を作りたい。
- 駅徒歩・車なしで通う(荷物を薄くしたい/貸出道具を活用)。
- 短期で形になる葉もの・小型根菜中心で成功体験を作りたい。
- 資材は「必要列だけ」段階導入。最初から全列分は買わない。
運用イメージ(10㎡)
- 畝3本を基本。畝1=葉もの条まき、畝2=葉もの/根菜、畝3=根菜(点まき)。
- 到着→通路養生点検→主作業20分(収穫/間引き/追い播き)→資材点検15分。
- 不織布ベタ掛けを基本に、必要になった列から保温を追加。
週1で回す段取りの作り方は、こちらも参考になります:忙しくても続く貸し農園|週1運用の段取りと失敗回避
貸し農園区画サイズ20㎡が向いているケース(家族で楽しむ中核サイズ)


- 2〜3人家族で「食べる+体験」を両立したい。
- 葉ものに加えて、少量の果菜(ミニトマト・きゅうり)や豆類も育てたい。
- 春〜夏に週1.5往復(時期により週2寄り)を確保できる。
- 園路・水場・資材置きの導線が良い園を選べる(運搬がラク)。
運用イメージ(20㎡)
- 畝3〜4本構成。春夏は果菜1列を新設、秋冬は葉もの・根菜へ回帰。
- 作業は「主作業30分+点検20分」。夏は潅水・誘引が増えるため時間割を前倒し。
- 資材は列ごとに段階導入。果菜列の支柱・マルチは必要時に追加する。
駅近・車なしでの通い方や荷物の工夫は、こちらのポイントも役立ちます:駅近・車なしでも通える貸し農園の選び方
貸し農園区画サイズ30㎡が向いているケース(本格・保存用・家族運用)


- 家族で分担でき、週2往復に近い頻度を確保できる。
- 保存食づくりや加工を見据え、量を安定して取りたい。
- 駐車動線が良く、台車が使える園路幅と資材置きがある。
運用イメージ(30㎡)
- 畝4本×8〜9mを基準に、果菜列・葉もの列・根菜列を分担。季節で入れ替える。
- 時間割の目安は「主作業35〜45分+点検20分」。夏は潅水・誘引・草対策で増える。
- 資材は列単位で導入し、余剰を置かない。通路の簡易養生で往復動線を確保。
貸し農園区画サイズ目安で失敗しない決め方:簡易式とチェック


簡易式(資材と時間の見積もり)
畝長の合計m = 畝本数 × 1本あたりの長さ(m)
マルチ必要長 = 畝長の合計m × 1.0〜1.2(重ね代)
短尺支柱本数 = 畝長の合計m × 2〜3(/m)
1回の作業時間(目安)= 15分 × 畝本数 + 季節係数(夏+15〜20分)
10分でできるサイズ感チェック(見学時)
- 園路幅と段差:台車が通れるか。雨後の泥濘はないか。
- 水場の距離:ホースが区画の端まで届くか。冬季の使用時間。
- 資材置き:マルチ・支柱・骨材が置けるスペースと屋根の有無。
- 午後の影・風:大型区画ほど影や風の影響を受けやすい。
チェック観点の詳しい表は「貸し農園見学でNG即判断!10分チェックリスト」にまとまっています:記事を開く
迷ったときの減点法(距離×時間×ルール)
| 項目 | ◎ | △ | × |
|---|---|---|---|
| 距離(片道) | 〜30分 | 31〜40分(週1なら可) | 41分〜 |
| 時間(週あたり) | 確保できる | 季節で増減あり | 安定確保が難しい |
| 園ルール適合 | 保温・ネット可/資材置き十分 | 一部制限あり | 重要な制限が複数 |
判定の目安:◎が多いほど20〜30㎡でも回しやすく、×が一つでもあれば最初は10㎡で始めるのが安全です。
余裕が出た翌年に拡張しましょう。
貸し農園区画サイズ目安|ケース別のおすすめ(迷ったらコレ)


- 単身・共働き・駅徒歩:10㎡。週1×45〜60分を上限に、葉もの×小型根菜で回転重視。「必要列だけ」で段階導入。
- 2〜3人家族・体験重視:20㎡。春夏は果菜1列を追加して幅を持たせる。片道30分以内と園路・水場の導線を優先。
- 家族運用・保存食づくり:30㎡。分担体制と資材置きが整っていることが前提。遠い園なら面積を一段落として安定運用。
- 迷ったら:まずは10㎡で勝ちパターンを作り、翌年に20㎡へ拡張。広さは導線と滞在時間が安定してから増やす。
貸し農園であると便利なアイテム


区画サイズが大きくなるほど運搬と設置の効率化が効きます。
まずは最小構成で始め、必要に応じて段階的に追加してください。
区画サイズ選びのよくある質問(FAQ)


- 初心者は何㎡から始めるのが安心?
-
週1往復×45〜60分で回すなら10㎡が基準です。
まずは必要列だけで小さく成功体験を作り、翌年に20㎡へ拡張するのが失敗が少ない進め方です。
- 20㎡と30㎡の違いは作業時間にどう響く?
-
20㎡は季節により週1.5往復、30㎡は週2往復寄りが目安です。
広いほど地代の割安感は出ますが、資材費と移動・設置時間が増えるため、片道30分以内で通えるかが分岐点になります。
- 家族で楽しむならどのサイズが向いている?
-
2〜3人家族なら20㎡がバランス良好です。
園路・水場・資材置きの導線が良い園を選べば、作業分担がしやすく負荷をコントロールできます。
- 駅徒歩・車なしの場合のサイズ選びは?
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10㎡がおすすめです。貸出道具を活用し、自前は手袋・剪定ばさみ・移植ごて程度に。不織布は切り分け、骨材は1列分から段階導入すると荷物が薄く保てます。
ポイント集:駅近・車なしでも通える貸し農園の選び方
- 途中で区画サイズを変更できる?
-
園や募集状況によります。更新時や空き発生時に拡張・縮小が可能な場合があるため、見学時に「区画変更の可否・タイミング・待機の扱い」を確認しておきましょう。迷ったらまず10㎡で始めるのが安全です。
見学のチェック観点:貸し農園見学でNG即判断!10分チェックリスト
貸し農園区画サイズ目安|最初は10㎡で「回る感覚」をつかむ


本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- 区画サイズは広さより続けやすさ。
- 片道30分以内・週1×45〜60分の運用に合わせ、最初は10㎡で確実に回す。
- 園路・水場・資材置きの導線が良ければ20㎡へ、家族で分担できるなら30㎡も視野に。
- 迷いは同日見学と10分チェックで解消し、資材は「必要列だけ」で段階導入すれば、失敗は小さく収穫は途切れにくくなります。
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