
家庭菜園用の手袋って、軍手で十分?それともちゃんとしたものを買ったほうがいいのかな?



子どもと一緒に畑に行くとき、どんな手袋を選べば安心なんだろう?
サイズや素材もよく分からなくて…。
こういった疑問にお答えしていきます。
「家庭菜園 手袋 おすすめ」で検索している方は、軍手で乗り切ってきたけれどケガや泥汚れが気になってきた方や、子どもと一緒に畑作業をする機会が増えて「そろそろちゃんとした手袋をそろえようかな」と考えているタイミングではないでしょうか。
家庭菜園用の手袋は、ただ手を汚したくないから付ける「おまけ」ではなく、ケガ・病害虫・冷え・日焼けなどから手を守る立派な安全装備です。
とはいえ、種類が多くて「とりあえず安い軍手でいいか」となりがちなのも事実です。
この記事では、家庭菜園で手袋をつけるべき理由、素材やタイプごとの違い、シーン別のおすすめの組み合わせ、そして子どもと一緒に使いやすい手袋の選び方を、できるだけ具体的に整理しました。
「自分の畑にはどんな手袋が合うのか」「大人と子どもで何セットあれば安心か」がイメージできるところまで、一緒に整理していきましょう。
- 家庭菜園では、ケガ・衛生・日焼け対策の観点から「手袋は必須」と考えたほうが安全です。
- 万能な1種類よりも、「薄手のフィットタイプ」「トゲ・重作業用」「水場用」の2〜3種類を使い分けると快適に作業できます。
- 子ども用は「サイズ」と「つけ外しのしやすさ」を最優先にし、大人と同じデザインで「おそろい」にすると、自分から手袋を付けてくれることが多いです。
- 手袋は「畑用としてまとめて保管」し、帰宅後にさっと洗って干す習慣をつけることで、衛生面の不安もぐっと減らせます。
まずは「なぜ家庭菜園で手袋が必要なのか」を整理したうえで、代表的な手袋の種類と向き・不向きから見ていきます。
家庭菜園で手袋をつけるべき理由


家庭菜園は「土いじりの気持ちよさ」も魅力ですが、素手のまま作業を続けると、思った以上にリスクがあります。
ケガや病原菌、虫さされ、日焼けやあかぎれなど、あとからジワジワ効いてくるものも多いです。
素手作業で起きやすいトラブル
まずは、素手での作業で起きがちなトラブルを整理してみましょう。
- 支柱・針金・ネットの端で指先を切る、小さなキズが増える
- バラ・木イチゴ・雑草(カヤなど)のトゲが刺さって腫れる
- 土の中の小石・ガラス片・金属片で思わぬ深手になる
- 虫さされや、ナメクジ・カタツムリなどを直接触る不快感
- 連日の水やりで、手が荒れてひび割れ・あかぎれになる
こうしたケガや皮膚トラブルは、1回1回はささいに見えても、積み重なると作業そのものが憂うつになりがちです。
また、土の中にはさまざまな菌がいます。小さな傷口から雑菌が入ると、赤く腫れたり化膿したりすることもあり、特に子どもは気をつけたいポイントです。
農薬や殺虫剤を扱う場面ではなおさらで、「直接触らない」のは基本中の基本です。
家庭菜園だからこそ「ちょっとだけだし、素手でいいか」と油断しやすいところですが、手袋をつけることでリスクをぐっと下げられます。
衛生面・日焼け・冷えの対策としても重要
家庭菜園用の手袋は、ケガ防止だけでなく、衛生面や快適さの面でも役立ちます。
- 収穫した野菜に土や虫が付いていても、手袋があれば気にせず触れる
- 手のひらの汗や皮脂が葉物野菜に直接付くのを防げる
- 春秋の冷え込みや、真夏の日差しから手の甲を守れる
- 帰宅後に「畑用手袋だけ洗えばよい」ので、手洗いがシンプルになる
特に春先・秋口の朝夕は思った以上に冷えるので、素手で土を触っていると手のかじかみや関節の痛みにつながることもあります。
通年使える薄手タイプに加えて、少し厚手で保温性のある手袋を1つ持っておくと、「寒いから今日はやめておこう」が減り、畑に出るハードルを下げてくれます。
子どもと一緒に作業するときの安心感
子どもと一緒に家庭菜園を楽しむなら、手袋の役割はさらに大きくなります。
小さな手は皮膚が薄く、トゲや小石の衝撃がダイレクトに伝わりやすいため、大人よりもケガをしやすいからです。
子ども用の手袋を用意してあげると、次のようなメリットがあります。
- 「痛い」「冷たい」「汚い」といったネガティブな印象を和らげ、畑への苦手意識を減らせる
- バッタやダンゴムシなどの小さな生き物にも、恐がらずに触れやすくなる
- 大人とおそろいのデザインにすると、「自分も一人前の畑メンバー」という気持ちになれる
家庭菜園用の手袋は、ケガや汚れを防ぐ道具であると同時に、「畑時間を前向きな体験に変えるスイッチ」でもあります。
次の章では、そうした役割をふまえつつ、家庭菜園で使いやすい手袋の種類と特徴を整理していきます。
家庭菜園用手袋の主な種類と向き・不向き


ひと口に「園芸用の手袋」といっても、素材や厚み、形状によって得意・不得意がはっきり分かれます。
ここでは、家庭菜園でよく使われる代表的なタイプを取り上げ、それぞれの特徴と向いている作業を整理してみます。
布地+ゴムすべり止めタイプ|オールラウンドに使いやすい基本形
もっとも身近なのが、「布地の手袋にゴムのすべり止めが付いたタイプ」です。
いわゆる園芸用グローブとして売られているものの多くが、このタイプに近い構造になっています。
- メリット:通気性がありムレにくい/軽くて長時間の作業でも疲れにくい/価格が手ごろ
- デメリット:トゲや鋭利なものにはそこまで強くない/水を通しやすい
土を掘る・苗を植える・草を抜くといった「日常的な家庭菜園作業」には、このタイプで十分対応できます。
フィット感が良いものを選べば、細かい作業(種まき・支柱の結束など)もこなしやすく、最初の1双としておすすめです。
ニトリルゴム手袋(薄手)|細かい作業や病害虫対策に
最近よく見かけるのが、ニトリルゴム製の薄手手袋です。
医療用・作業用としても使われる素材で、ゴム手袋よりも耐油性・耐摩耗性に優れています。
ぴったりと手にフィットするタイプを選べば、素手に近い感覚で作業できるのが特徴です。
- メリット:フィット感が高く、細かい作業がしやすい/水や薬剤を通しにくい/比較的丈夫
- デメリット:ムレやすい/真夏は暑く感じやすい/破れたときに気付きにくいことがある
主に、病害虫の被害にあった葉を取り除く作業や、農薬・殺虫剤・木酢液などを扱う場面で役立ちます。
また、収穫した野菜を洗うときや、コンポストの攪拌など「汚れが気になる作業」のときに一時的に使うのもおすすめです。
厚手ゴム・ビニール手袋|泥・水・冷えから手を守りたいときに
水場での作業や、寒い時期の土いじりには、厚手のゴム手袋・ビニール手袋もあると安心です。
裏起毛タイプや、インナー手袋とセットで使えるものも多く、冬場の水仕事で手の冷えをかなり軽減してくれます。
- メリット:防水性が高く、泥・水・冷えからしっかり守れる
- デメリット:細かい作業には向かない/長時間の着用だとムレやすい
プランターやコンテナの水抜き、畑でのホース作業、雨上がりに土を触る作業など、「手を冷やしたくない・汚したくない」シーンで活躍します。
薄手の布手袋やニトリル手袋の上に重ねて「二重にする」使い方も可能です。
トゲ・剪定・重作業向け手袋|革・厚手素材でしっかり防御
バラやキイチゴ、果樹の剪定、支柱の打ち込み、ブロック・レンガの移動といった「重作業」には、革手袋や厚手の合成皮革手袋が安心です。
布や薄手ゴムでは防ぎきれないトゲ・摩擦・衝撃から手を守ってくれます。
- メリット:トゲや角張った資材から手をしっかり守れる/耐久性が高い
- デメリット:指先の感覚が鈍くなりやすい/価格がやや高め
家庭菜園では出番が限られるかもしれませんが、「年に数回の重作業」のために1双持っておくと安心です。
特に貸し農園で支柱・ネットを本格的に組む場合や、区画の端にバラ・ベリー類を植える場合は検討しておきたいタイプです。
ここまで見てきたように、家庭菜園用の手袋にはそれぞれ得意分野があります。
次の章では、実際の場面ごとに「どの手袋を何種類そろえると使いやすいか」を、具体的な組み合わせ例とともに紹介していきます。
シーン別:家庭菜園用手袋のおすすめセットと使い分け


ここからは、実際の家庭菜園・貸し農園での作業シーンごとに、「どの手袋をどんな組み合わせで用意しておくと便利か」を整理していきます。
万能な1種類を探すというより、「よく使う2〜3種類をセットでそろえる」イメージのほうが失敗しにくくなります。
日常作業用のベーシックセット|薄手フィット+布ゴム手袋
まずは、ほとんどの家庭菜園シーンで活躍する「日常作業セット」です。
次の2種類を持っておくと、たいていの作業をカバーできます。
- 薄手フィットタイプ(ニトリルゴムやポリウレタンコーティング)
- 布地+ゴムすべり止めタイプ
薄手フィットタイプは、「種まき」「苗の植え付け」「細い支柱やひもを結ぶ」など、指先の感覚が欲しい作業に向いています。
軍手よりも指先が動かしやすく、素手に近い感覚で細かい作業をしやすいのが特徴です。
一方、布地+ゴムすべり止めタイプは、土を掘る・耕す・草を抜くといった「ちょっと力仕事寄り」の作業で出番が多くなります。
通気性もそこそこあり、多少汗をかいてもべたつきにくいので、長時間の作業にも向いています。
実際には、この2種類を用途ごとに使い分けるというより、「薄手フィットを基本」「土や石を多く触る日は布ゴムタイプ」といったざっくりとした切り替えで十分です。
どちらも同じメーカー・同じサイズで2双ずつ持っておき、片方が濡れたり汚れたらすぐ替えられるようにしておくと、ストレスがかなり減ります。
トゲ・剪定・重作業用セット|厚手手袋を1双だけ用意
次に、「出番は少ないけれど、あると安心」なのが重作業用セットです。
内容はシンプルで、厚手の革手袋または合成皮革手袋を1双用意しておくだけでも十分です。
こんな場面で活躍します。
- バラ・木イチゴ・ユスラウメなどトゲのある植物の剪定
- 支柱の打ち込みや、太い竹・木材の移動
- レンガ・ブロック・鉢の持ち運び
家庭菜園では、これらの作業は毎週のように発生するわけではありません。
そのため、重作業用手袋は「常用」ではなく、「いざというときに取り出す防具」という位置づけで考えるとよいでしょう。
薄手の手袋の上から重ねて使えるサイズを選んでおくと、汗や汚れを内側に直接付けずに済み、手入れもラクになります。
水場・冷え対策用セット|厚手ゴム+インナー手袋
水やり・野菜洗い・コンテナやバケツの掃除など、「手が濡れやすい作業」には、防水性の高い厚手ゴム手袋があると安心です。
特に春先・秋口の冷たい水は、素手のままだとすぐに手が冷えてしまいます。
おすすめは、次のような組み合わせです。
- 内側が起毛または布張りの厚手ゴム手袋
- その下に着ける薄手のインナー手袋(軍手や綿手袋)
インナー手袋を1枚挟むだけで、汗ムレを軽減でき、作業後にインナーだけ洗って干せるので衛生的です。
ゴム手袋を直接肌に触れさせたときに比べて、着脱もしやすくなります。
家庭菜園では、毎回このセットを使う必要はありませんが、「今日は雨上がりで泥がすごい」「バケツの水替えをまとめてやる日」といったタイミングだけでも活用すると、手の冷えや荒れをかなり防げます。
予備の手袋を“畑に1セット置いておく”という発想
もうひとつ、意外と重要なのが「予備の手袋」を畑側に置いておくことです。
貸し農園の場合、家に忘れてきたり、途中で濡らしてしまったりすると、その日一日の作業効率が一気に落ちます。
畑のロッカーやコンテナの中に、薄手フィットタイプか布ゴム手袋を未使用のまま1双だけ常備しておくと、「あ、手袋忘れた…」という日でも最低限の作業がこなせます。
防災の備蓄に近い感覚で、「予備1双」をどこかに忍ばせておくと安心です。
次の章では、こうしたセットを踏まえたうえで、「子どもと一緒に使う家庭菜園用手袋の選び方」を詳しく見ていきます。
子どもと一緒に使う家庭菜園用手袋の選び方


「家庭菜園 手袋 おすすめ」を検索している方の中には、「子どもと一緒に畑作業をしたい」「ケガや汚れが心配」という理由で情報を探している方も多いはずです。
ここでは、子ども用手袋を選ぶときに特に意識したいポイントを整理します。
何より大事なのはサイズとフィット感
まず何より大事なのが、サイズです。大人用のSサイズを子どもに使わせると、「指が余ってつかみにくい」「すぐ脱げる」といったストレスにつながり、結局素手に戻ってしまうことも少なくありません。
ポイントは次の通りです。
- パッケージに「キッズ用」「○〜○歳目安」「手の長さ○cm」といった表記があるものを選ぶ
- 指先に大きく余りが出ないサイズを選び、可能なら実際に試着して確認する
- きつすぎると長時間つけてくれなくなるので、「ぴったり〜ややゆとり」くらいを目安に
ネット通販で選ぶ場合は、商品のサイズ表と、子どもの「手首から中指の先までの長さ」をメジャーで測って照らし合わせると失敗しにくくなります。
つけ外しのしやすさと、ゴム口のフィット具合
子どもは、大人以上に「つけ外しのしやすさ」に敏感です。ゴム口がきつすぎると自分で脱ぎたがりますし、ゆるすぎると作業中にズレ落ちてストレスになります。
選ぶときは、次のような点をチェックしてみてください。
- 口ゴムがきつすぎず、手首にほどよくフィットしているか
- マジックテープ式の場合は、子ども本人が自分で止め外しできる硬さかどうか
- 全体が硬すぎず、指を曲げたときにスムーズに動かせるか
特に未就学〜低学年くらいの子どもは、「自分でつけられる」ことが大きなやる気につながります。
最初のうちは、多少機能性を妥協してでも「着脱しやすい手袋」を優先したほうが、結果として畑時間を楽しんでくれることが多いです。
色・デザインは“おそろい”重視で畑へのモチベーションUP
安全面とは別に、意外と大切なのが色とデザインです。
大人の感覚だと「地味な色で汚れが目立たないほうがいい」と考えがちですが、子どもにとっては「自分のものだとすぐ分かる色・デザイン」のほうが、手袋を好きになりやすい傾向があります。
おすすめの選び方は、次のようなイメージです。
- 大人と同じシリーズで、色違い・サイズ違いの「おそろい」を選ぶ
- 畑の土の色とコントラストがつく明るめの色(黄色・赤・青など)を選ぶ
- キャラクターものもOKですが、あまり幼すぎないデザインのほうが長く使える
明るい色の手袋は、畑の中でどこにあるか一目で分かるという利点もあります。
ベンチや畝の端に置き忘れても見つけやすく、「あれ、どこに置いたっけ?」という小さなストレスを減らせます。
子どもにとって、家庭菜園用の手袋は「畑に行くためのユニフォーム」のような存在になります。
気に入った1双があるだけで、「手袋つけてお手伝いする!」と、自分から畑に出てきてくれることもよくあります。
次の章では、こうした選び方を踏まえながら、具体的にどんな家庭菜園用手袋をそろえるとよいか、「大人用」「子ども用」に分けておすすめのタイプを整理していきます。
大人向け家庭菜園用手袋のおすすめパターン


ここまで「家庭菜園 手袋 おすすめ」の前提として、手袋の役割や種類、シーンごとの使い分けを見てきました。
ここではもう一歩踏み込んで、「大人が家庭菜園・貸し農園で使う手袋」をどうそろえると実用的か、パターン別に整理してみます。
最小限でそろえるなら「2種類+予備1双」
まずは、「あまり道具を増やしたくない」「最低限から始めたい」という方向けのパターンです。
次の2種類に、どちらか片方の予備を1双足すだけでも、かなり快適になります。
- 薄手フィットタイプ手袋(ニトリルゴムなど)…細かい作業・日常作業のメイン
- 布地+ゴムすべり止め手袋…土を触る・草を抜く・少し力を使う作業用
- どちらか気に入ったほうを「畑置き用」としてもう1双用意しておく
このセットなら、軍手しか持っていなかった頃と比べて、「汚れにくい」「ケガをしにくい」「細かい作業がラク」という違いをはっきり感じられるはずです。
価格も比較的手頃なので、「まずはここから」という意味でもおすすめです。
しっかり整えたい人向け「3〜4種類フルセット」
家庭菜園・貸し農園にかなり通う予定で、「どうせなら最初から一通りそろえておきたい」という場合は、次のようなフルセットも検討してみてください。
- 薄手フィットタイプ…日常作業のメイン。2双あると安心。
- 布地+ゴムすべり止めタイプ…土を多く触る日・草取りの日用。
- 厚手ゴム手袋…水場・泥仕事・冷え対策用。
- 革・厚手素材の重作業用手袋…剪定・資材運搬など「年数回の大仕事」用。
実際に使ってみると、「今日はこの作業だからこの手袋」と自然に選べるようになり、手や指先の負担がぐっと減ります。
道具としての楽しさも増すので、家庭菜園を長く続けたい方には、この4種類セットをひとつの目安にしてみてください。
貸し農園ユーザーは「家用」と「園置き用」を分けるとラク
貸し農園を利用している場合は、「家用」と「園置き用」を分けると、忘れ物と片づけのストレスが一気に減ります。
- 家用:帰宅後にしっかり洗って干すセット(お気に入りの1〜2種類)
- 園置き用:ロッカーやコンテナに入れておく予備1〜2双(薄手フィット or 布ゴム)
「今日は手袋を忘れた」「途中でびしょ濡れになった」といった日でも、園置き用があればすぐに切り替え可能です。
特に週末だけ通う場合は、1回のロスが大きいので、「予備を畑に置いておく」という発想は意外と重要です。
次の章では、こうしてそろえた手袋を長く清潔に使うための「手入れ・保管のコツ」を整理していきます。
家庭菜園用手袋の手入れと保管のコツ


「家庭菜園 手袋 おすすめ」で調べて良さそうなものをそろえても、手入れや保管が適当だと、すぐに傷んでしまったり、衛生面が不安になってしまったりします。
ここでは、ムリのない範囲で続けやすい「最低限のケア」と「余裕があればやりたいケア」を分けて整理します。
畑から帰ったら:土を落として、裏返して干す
最低限やっておきたいのは、次の3ステップです。
- 手袋を軽く叩いて、大きな土やゴミを落とす
- 水洗いできる素材なら、サッと水ですすいで汚れを落とす
- 裏返して風通しのよい場所で干し、完全に乾かしてから収納する
裏返して干すのは、手のひら側だけでなく、指先の内側までしっかり乾かすためです。
中が湿ったままだとにおいの原因になり、カビも生えやすくなります。
時間がない日は、「土を落とすだけ」「裏返して干すだけ」でも構いません。
大切なのは、「濡れたまま・汚れたままカバンやロッカーに放り込まない」ことです。
汚れが気になるときの洗い方の目安
土や葉の汁、肥料の粉などでかなり汚れてきたら、少し丁寧に洗ってリセットしておくと気持ちよく使い続けられます。
- 布地メインの手袋:
中性洗剤を溶かしたぬるま湯で、もみ洗い or 押し洗い → よくすすいでから陰干し - ニトリルゴムなどの薄手コーティング手袋:
汚れがひどい部分だけを重点的にこすり洗い → 直射日光を避けて干す - 革・厚手手袋:
基本はブラシで汚れを落とす程度に留め、水洗いは避ける(メーカー表示に従う)
洗う頻度は、「気になったとき」で問題ありません。
週1〜2回使う家庭菜園用であれば、1か月に1回程度でも、土をよく落として干していれば十分持ちます。
シーズンオフの保管と入れ替えタイミング
冬場や忙しい時期など、しばらく家庭菜園をお休みするタイミングがあれば、その前に一度手袋を見直しておくと安心です。
- 破れ・穴・コーティングのはがれがないかチェックする
- ゴム部分がベタついていないか、カビ臭くないかを確認する
- 「次のシーズンには気持ちよく使えそうか」を基準に、捨てる/残すを決める
特に、指先に小さな穴が空いた手袋は、そのまま使い続けると「汚れも水もそこから入ってくる」状態になります。
思い切って新しいものに入れ替えたほうが、結果的にはストレスも少なくなります。
次の章では、「家庭菜園 手袋 おすすめ」に関してよくある質問をQ&A形式で整理し、そのうえで記事全体のポイントをまとめていきます。
家庭菜園用手袋でよくある質問(FAQ)


- 家庭菜園なら、普通の軍手でも大丈夫ですか?
-
軽い草取りや、プランターの移動だけなら軍手でも対応できます。
ただし、支柱の結束・細かい苗の植え付け・トゲのある植物の剪定など、「指先の感覚」や「ケガ防止」が大事な場面では、園芸用の手袋のほうが圧倒的に使いやすく安全です。
「家庭菜園 手袋 おすすめ」の観点では、軍手はあくまで予備として持ちつつ、フィット感の良い薄手タイプと、もう1種類をメインに使うことをおすすめします。
- 夏は暑いので、素手で作業してもいいでしょうか?
-
どうしても暑い日は、一部の軽作業を素手で行うこともあると思います。
ただし、支柱・針金・トゲのある植物に触れる作業や、農薬・殺虫剤・木酢液などを扱う場面では、手袋をしたほうが安全です。
夏場は通気性のよい薄手タイプや、手の甲側がメッシュになっているタイプを選ぶと、「暑さ」と「安全性」のバランスを取りやすくなります。
- 家庭菜園用の手袋は、どのくらいの頻度で買い替えればいいですか?
-
使用頻度や作業内容によって変わりますが、週1〜2回の家庭菜園であれば、布地や薄手フィットタイプは1シーズン〜1年程度を目安に考えておくと良いでしょう。
指先に穴が空いたり、コーティングが大きくはがれてきたら、「そろそろ替え時」のサインです。
安全性と快適さを考えると、「まだ使えそうだけど、ちょっと気になる」くらいのタイミングで入れ替えたほうが、結果的にストレスが少なくなります。
- 子ども用の手袋は、何歳から用意したほうがいいですか?
-
目安としては、「スコップを持って土を掘ったり、小さな草を抜いたりできるようになった頃」から用意すると安心です。
具体的には、3〜4歳くらいから「キッズ用」の小さめサイズを検討するとよいでしょう。
最初のうちは、長時間つけ続けるのは難しいかもしれませんが、「トゲや石がありそうな場所に触れるときだけ付ける」といったルールを決めておくだけでも、ケガのリスクを減らせます。
- 片方だけ失くしたり破れたりした手袋は、どう扱うべきですか?
-
片方だけ残った手袋は、「予備のインナー」「汚れがひどい作業専用」として活用する手もありますが、基本的には早めにセットごと入れ替えたほうがすっきりします。
特に「家庭菜園 手袋 おすすめ」という視点では、「いつでも同じセットがすぐ使える」状態が大事です。
片方だけの手袋が増えすぎると管理が煩雑になるので、「2〜3セットを厳選してローテーションする」くらいの気持ちで入れ替えていくとよいでしょう。
自分と家族のスタイルに合う「手袋セット」を決めよう


最後に、「家庭菜園 手袋 おすすめ」というテーマでお伝えしてきたポイントを、あらためて整理しておきます。
- 家庭菜園・貸し農園では、ケガ・衛生・日焼け・冷えの観点から、手袋は「あると便利」ではなく「基本装備」と考えたほうが安全です。
- 万能な1種類を探すより、「薄手フィットタイプ」「布ゴムタイプ」「水場用」「重作業用」など、役割の違う2〜3種類を組み合わせたほうが、快適さが大きく変わります。
- 子ども用の手袋は、サイズ・つけ外しのしやすさ・好きなデザインを重視し、「大人とおそろい」にすることで、自分から手袋をつけてくれることが多くなります。
- 手袋を長く清潔に使うには、「土を落とす」「裏返して干す」「シーズンごとに見直す」というシンプルなケアを習慣にするのが近道です。
- 貸し農園ユーザーは、「家用」と「畑に置いておく予備」を分けることで、「忘れ物」や「途中で濡らしてしまった」日のダメージを減らせます。
家庭菜園用の手袋は、決して特別な道具ではありませんが、あるかないかで「畑時間のストレス」が大きく変わります。
ケガや汚れを気にせず作業できるだけで、子どもも大人も、もう一歩大胆に土と野菜に向き合えるようになります。
もし今お使いの手袋が「軍手だけ」「サイズが合っていない」「なんとなく使いづらい」と感じているなら、この記事で紹介した考え方をもとに、「自分と家族に合う手袋セット」を一度組み直してみてください。
最初から完璧な答えを見つける必要はありません。
まずは気になるタイプを1〜2種類試してみて、「この作業にはこれがベスト」「これは予備に回そう」と、畑に通う中で少しずつ調整していけば大丈夫です。
今日の段階では、「どの手袋を買うか」に迷っていても問題ありません。
この記事を読みながら、「日常用」「水場用」「子ども用」の3つだけでもイメージを固めて、次にホームセンターやネットショップを見るときのチェックリストとして活用してみてください。








