
雨上がりって、すぐ入って作業していいの?
滑るし、泥はねや病気も心配…。



最短で何をやって、何をやらないのか。
家族連れでも安全に動けるコツを知りたい。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
雨上がり直後は「入園可否を10分で判断」→「通路と株元の応急」だけ行い、土を踏み固めない・いじり過ぎないのが最短です。
無理に耕したり定植すると土が締まり、回復に数週間かかることも。
この記事では、滑り・泥・病気リスクを同時に下げる段取りを、時系列の手順で解説します。
- 10分チェックで入園可否を即決(園路・足元・排水・風)。沈む/滑るなら応急のみで撤退。
- やることは短時間・低負荷:通路養生/泥はね抑制/倒伏防止/道具の泥抜き。
- やらないこと:耕うん・定植・強剪定・濡れ葉いじり・多窒素の追肥。
- 続けやすさは動線で決まる:踏み板+防草シート+ウッドチップで“面”を作る。
貸し農園雨上がりの入園可否は「10分チェック」で決める


到着したら、まずは10分だけ周囲を見て「入るか/応急だけして戻るか」を即決。
判断軸は4点です。
3つ以上○なら入園、△/×が混じる場合は応急のみで撤退するのが安全かつ効率的です。
- 園路:通路幅1.2m以上で“滑らないか”。段差や泥濘、傾斜の水流に注意。
- 足元:踏み跡に水が浮く/沈むなら×。踏み固めは回復コストが最大の敵。
- 排水:畝間・区画角に水たまりが残っていないか。水みちができていれば応急対象。
- 風・日差し:風がある/午後で乾き始めているなら○。無風・朝の直後は作業適性△。
〇〇〇〇:通常作業へ移行可/〇〇〇△:応急→短時間作業/〇〇△×:応急のみ/〇△××:撤退。
※撤退時は「通路養生」「倒伏の仮固定」「道具と靴の泥抜き」だけ実施すると次回が楽です。
入れない時でも“今やる3つ”
- 通路養生:出入口〜区画の動線に踏み板(90×20cm)を渡す/防草シートを仮敷き。
- 倒伏の仮固定:支柱を増し締め、苗は8の字で軽く支える(本固定は乾いてから)。
- 泥抜き:ハサミ・手袋・長靴は水で泥を落として陰干し。翌週のニオイと滑りを防止。


貸し農園雨上がり48時間のタイムライン:やること/やらないこと


雨上がりは「踏み固めない・いじり過ぎない」を合言葉に、時間経過で対応を切り替えます。
スマホは横スクロールで確認してください。
| 時間帯 | 路面状況の目安 | やること(短時間・低負荷) | やらないこと(回復を遅らせる) |
|---|---|---|---|
| 0〜12時間 | 足跡に水が浮く/通路が沈む | 踏み板設置(90×20cm×2〜4枚)/通路に防草シート仮敷き/倒伏の仮固定(8の字結束)/道具と靴の泥抜き | 耕うん・定植・追肥・強剪定/濡れ葉を触り回す/重量物の搬入 |
| 12〜24時間 | 通路の一部が踏める/畝間に水残り | 株元マルチのピン増し/通路側にワラ・チップ薄敷き(1〜2cm)/畝肩の崩れ補修(最小限) | 畝全面の作り直し/長時間の踏み込み作業/液肥のドバ掛け |
| 24〜48時間 | 足跡が沈まない/風で乾き始める | 乾いた列だけ通常作業へ移行/支柱の増し締め/通路の恒久化(チップ追加・固定) | まだ沈む通路での資材運搬/広範囲の植え付け一斉実施 |
メモ:撤退判断でも「通路養生・仮固定・泥抜き」の3点だけ済ませておくと、次回の立ち上がりが圧倒的に速くなります。
貸し農園雨上がりに「やること」4本柱(短時間・低負荷)


1)通路養生:点を面に変える
- 踏み板(90×20cm前後)を出入口〜区画に2〜4枚、飛び石のように配置して沈みを回避。
- 防草シートは通路だけに仮敷き。ピンは四隅+中央の最小数でOK(本固定は乾いてから)。
- 恒久化はウッドチップ薄敷き(2〜3cm)→乾いた日に追加敷きで厚みを作る。
2)泥はね抑制:葉と土を離す
- 株元マルチの緩みをUピンで再固定。マルチ縁が立つだけで泥はねが激減します。
- 通路側にワラ・チップを1〜2cm薄敷き。水切りが良い素材を選ぶ。
- 下葉整理は最小限。濡れ葉は傷みやすいので乾いてから本処理。
3)倒伏防止:仮固定→本固定の二段構え
- 支柱の増し締めと結束のやり直し。8の字で茎に余裕を持たせ、傷みを防ぐ。
- 風の通り道だけ絡みを外しておく(株間の風抜け)。
- 本固定は24〜48時間後、足元が沈まなくなってから。
4)衛生対応:その日の泥はその日に落とす
- 手袋・ハサミ・長靴は水洗い→陰干し。ブラシは硬・軟を使い分け、金属部は水分を拭き取る。
- バケツ・雑巾・ゴミ袋の「雨用ミニキット」を道具箱に常備しておくと対応が速い。
- 濡れた資材は無理に収納しない。乾かしてから戻すと臭いやカビを防げます。
最小ミニキット:踏み板×2、Uピン少量、結束バンド、麻ひも、ワラorチップ小袋、折りたたみバケツ、雑巾、ブラシ(硬・軟)。


貸し農園滑りと泥を減らす「動線づくり」:雨の日でも通れる道を先につくる


雨上がり対策は装備より「動線」。
駐車(または入口)→区画→水場→資材置きの順に一筆書きで結び、滑らない“面”を用意しておくと、ぬかるみの日でも短時間で安全に動けます。
動線設計のコツ(家族連れ・駅徒歩でも使える)
- 入口から区画まで踏み板(90×20cm)を2〜4枚「飛び石」配置。泥に沈む地点を渡す。
- 通路は防草シート+ウッドチップ(2〜3cm)で“面化”。靴底の泥抜けが早く滑りにくい。
- 水場の足元はチップ厚めかゴムマットで泥跳ねを抑える。ホース動線は足に引っ掛けないよう壁沿いに。
- 資材置きは通路直近・腰高に。雨用ミニキット(踏み板・Uピン少量・麻ひも・雑巾・袋)を常備。
- ベビーカーや子ども連れは段差とすれ違い幅を優先(通路幅1.2m目安)。
最小構成:踏み板×2〜4、防草シート短尺×1、ウッドチップ小袋×1、Uピン少量、ゴムマット(蛇口前)。すべて「必要列だけ」で段階導入。
やってはいけない動線(雨上がりに悪化する例)
- 区画の真ん中を直進してショートカット(畝と畝の間が掘れて排水路化→悪化)。
- 通路の“点在”補修(ピンだけ増やす)。面で受けないと次の雨でまた沈む。
- 水場前に資材を積む(渋滞・泥はねの発生源)。
貸し農園の雨上がりにあると便利なアイテム


「点を面に変える」ための踏み板と通路材、泥はねを止める株元まわり、衛生の後処理を1つの“雨用ミニキット”に。駅徒歩・車なしでも持ち運べる軽量構成です。
- 踏み板(90×20cm×2〜4枚)…沈む箇所を“渡す”用。軽量板だと徒歩でも持てます。
- 防草シート(短尺)+Uピン少量…通路だけ仮敷き→乾いた日に本固定。
- ウッドチップ(小袋)/わら…通路と水場の泥はね・滑り止めに薄敷き。
- 長靴・防水手袋…滑りと泥冷え対策。帰宅前の泥抜きがラクに。
- 折りたたみバケツ・雑巾・ブラシ(硬/軟)…その日の泥汚れはその日のうちに。
- 結束バンド・麻ひも…倒伏の“仮固定”。本固定は24〜48時間後に。
貸し農園雨上がりのよくある質問(FAQ)


- 「いつから耕してOK」か見極めるサインは?
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5cm掘って握った土が団子にならず、軽くほぐれる状態が目安。
足跡に水が浮く段階は不可です。
- 雨上がりに定植はダメ?
-
基本は表土が乾き始めてから。
やむを得ず行う場合は踏み板で作業面を確保し、根鉢を潰さないように。
- 泥はねの病気を避ける方法は?
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株元マルチの縁を効かせる→通路側にワラ/チップを1〜2cm薄敷き→必要最小限の下葉整理、の順です。
- 駅徒歩・車なしでもできる雨対策は?
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軽量の踏み板2枚・チップ小袋・Uピン少量の「雨用ミニキット」をリュックで持参。
道具は極力貸出を活用。
- 子連れで安全に回すコツは?
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通路幅1.2m確保、蛇口前はゴムマット、踏み板で渡し、危険箇所(段差・水たまり)を先にルートから外します。
貸し農園雨上がり対策|雨上がりは「動線を守って、応急だけ」


本記事で重要なことまとめると以下の通りです。
- 入園可否は10分で判断。
- 今日は通路と株元の応急だけにして、土を締めずに引き上げる。
- 次の晴れ間で一気に戻す。この切り替えが継続のコツです。
- 動線を先に整えれば、雨上がりでも“短時間で安全に”運用できます。
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