
共働きで平日バタバタなのに、貸し農園まで始めたら続かないかな……?



週末しか時間がないけれど、それでも貸し農園を無理なく続けるコツってあるのかな?
「野菜作りには憧れるけれど、共働きで時間がないからムリ」と感じている方は少なくありません。
一方で、工夫しながら貸し農園を何年も続けている共働き家庭もいます。
両者の違いは、「時間の多さ」よりも、最初の設計と家事シェアのやり方にあることが多いです。
貸し農園 共働き 続ける コツを考えるとき、大事なのは「毎週完璧に通うこと」ではありません。
むしろ、「行けない週があっても大丈夫な設計」にしておくこと、「どちらか一人が抱え込まない仕組み」にしておくことが、長く続けるカギになります。
この記事では、共働きでも貸し農園を続けるコツを、「週末運用のスケジュール」「家事シェアの工夫」「忙しい時期の乗り切り方」などに分けて具体的に紹介します。
読み終えるころには、「うちの生活リズムでも、この組み立てならやれそう」というイメージが持てるはずです。
- 共働きで貸し農園を続けるコツは、「週末1回でも回る設計」にすること
- 区画の広さ・育てる品目・道具の持ち方を「無理のない前提」に合わせておくと続けやすい
- 畑仕事を家事と同じように「分担・見える化」し、どちらか一人に集中させないことが大切
- 行けない週があっても「致命傷にならない作付け」と「リカバリープラン」を決めておくと安心
- 完璧を目指さず、「7割できれば合格」という感覚で付き合うと長く続けやすい
それではまず、「なぜ共働きだと貸し農園が続きにくく感じるのか」から整理していきましょう。
共働き家庭で貸し農園が続きにくい理由を整理しよう


貸し農園 共働き 続ける コツを考える前に、「なぜ続きにくくなるのか」を言葉にしておくと対策が立てやすくなります。
なんとなく「忙しいから」と一括りにせず、共働きならではのハードルを分解してみましょう。
平日の「予備日」が確保しづらい
フルタイムの共働き家庭では、平日は仕事と家事・育児でいっぱいになりがちです。
単身や片働きの家庭なら「平日の夕方に少し畑に寄る」ができますが、共働きだとそれが難しいことが多いです。
- 水やりや収穫を平日にこまめにできない
- 急な残業や子どもの用事が入ると、畑の予定がすぐに飛んでしまう
- 「行けなかった日の埋め合わせ」をする余裕が少ない
その結果、「週末にまとめてやるしかない」という形になり、週末が雨だったり予定が重なったりすると、畑のリズムが一気に崩れやすくなります。
どちらか一方に負担が集中しやすい
共働き家庭では、「畑が好きなほう」「始めたいと言い出したほう」に、畑仕事が偏りやすい傾向があります。
- 片方が「行こう」と言い続け、もう片方は「ついていくだけ」になる
- 家事とのバランス調整も、畑担当側に寄ってしまう
- 疲れているときに「また自分だけが動かなきゃ」と感じてしまう
こうなると、「畑=負担」「畑に行くとケンカの火種になる」というイメージが強くなり、せっかくの貸し農園がストレス源になってしまうことも。
最初から「分担」を前提に設計しておくことが大切です。
季節の波と仕事の繁忙期がぶつかる
貸し農園は、どうしても「春〜初夏」と「秋」に作業のピークが来ます。
一方、仕事の繁忙期や子どもの行事が重なりやすいのもこの時期です。
- 年度末・年度初めの残業シーズンと、植えつけ・土づくりの時期がかぶる
- 運動会や参観日と、草が一気に伸びるタイミングが重なる
- お盆・年末の帰省で、真夏の水やりや秋冬野菜の種まきが後ろ倒しになる
「やらなきゃいけない作業」と「どうしても外せない予定」がぶつかりやすいのが共働き家庭の悩みどころです。
ここを前提として見据えたうえで、次の章から「続けるための基本設計」を考えていきます。
共働きでも続けやすい貸し農園の「基本設計」とは


貸し農園 共働き 続ける コツの出発点は、「共働きでも回る前提に合わせて、最初から設計し直す」ことです。
ここでいう設計とは、区画の広さや品目選びだけでなく、「誰が・いつ・どこまでやるか」の枠組みも含みます。
週末1回でも回る前提で組み立てる
理想は「週2〜3回こまめに様子を見る」ですが、共働きだと現実的ではないことが多いです。
そこで、まずは「週末1回+行ければもう1回」の設計を標準にします。
- 「週1回ペースでも枯れにくい・暴れにくい」作物を中心にする
- こまめな誘引や仕立てが必要な作物を増やしすぎない
- 草が伸びやすい場所は、防草シートやマルチで「週1でも保てる状態」にしておく
この「週末1回設計」を前提にしておくと、「行けなかったらどうしよう」という不安が少し和らぎます。後の章で、具体的な週末運用のスケジュール例も紹介します。
区画の広さと品目数を「控えめスタート」にする
続けるコツは、「できるだけ広く・たくさん育てる」ことではなく、「少し物足りないくらいから始める」ことです。
- 初年度は区画は控えめサイズにし、更新時に広げるか考える
- 育てる品目は「家族がよく食べる野菜」+「楽しみ枠」を合わせて5〜6種類程度にしぼる
- 「手間が少ない野菜」と「手間がかかる野菜」のバランスを取る
収穫量よりも、「仕事が忙しい週でもなんとか回った」という経験を積むほうが、共働き家庭にとっては大きな財産になります。
慣れてきたら、少しずつ「品目を増やす」「区画を広げる」という順番でステップアップすれば十分です。
畑仕事も「家事の一部」として分担する前提で
貸し農園を続けるうえで大切なのが、「畑は趣味だから、言い出した人が全部やる」という考え方を手放すことです。
共働き家庭にとっては、畑仕事も広い意味での「家事」の一部と考えたほうが、長く続きやすくなります。
- 「畑係」と「留守番係(家の家事)」で役割を分ける
- 行き帰りの運転・子どもの相手・収穫野菜の下処理なども含めて分担を話し合う
- シーズンごとに「担当の入れ替え」や「一時的な応援」を決めておく
家族の分担の考え方は、すでに公開している家族の予定がバラバラでも続く“分担運用”のコツでも詳しく紹介しています。
この記事では、とくに「共働き×貸し農園」の視点から、後の章で家事シェアの具体例を取り上げていきます。
共働き家庭向け・週末運用のモデルスケジュール


ここからは、貸し農園 共働き 続ける コツの中でも要となる「週末運用」の具体例を見ていきます。
もちろん家庭によって事情は違いますが、「このくらいなら回せそう」という目安として、自分の生活リズムに当てはめながら読んでみてください。
標準パターン「週末1回+平日ゼロでも回す」
まずは、もっとも現実的な「週末1回だけ畑に行く」前提のモデルです。
土日どちらか片方を畑の日と決めておき、平日は基本的に行かない想定です。
- 午前:道具の準備 → 畑へ移動 → 水やり・草取り・収穫・簡単な追肥
- 昼前:作業を切り上げて帰宅 → 野菜の下処理・保存
- 午後:家事や買い物、家族の用事にあてる
このパターンで大切なのは、「1回の滞在時間を長くしすぎないこと」です。最初は楽しくて3〜4時間やってしまいがちですが、それを続けるのは難しくなります。
1〜2時間で一度区切りをつけ、「続けられるペース」にそろえていきましょう。
繁忙期だけ「短時間の平日寄り道」を入れるパターン
植えつけや真夏の水やりなど、どうしても週1回だけでは不安な時期もあります。
そんなときは、期間限定で「平日に30分だけ寄る」作戦を取り入れるのも一つの方法です。
- 春の苗の植えつけ〜根が張るまでの2週間だけ、仕事帰りに片方だけ畑に寄る
- 真夏の猛暑の時期だけ、夕方の水やり当番を交代制で決める
- どうしても無理な週は「水やりだけ」で徹底的に割り切る
ポイントは、これを「常にやる前提」にしないことです。
「この2週間だけ」「この1か月だけ」と期間を区切り、終わったらまた週末中心の運用に戻すほうが、共働き家庭にとっては現実的です。
雨の週・行けない週が続いたときのリカバリープラン
共働きで貸し農園を続けるうえで避けにくいのが、「週末が雨」「家族の体調不良」「急な用事」で、予定どおりに通えない週が続くことです。
そんなときのリカバリープランを、あらかじめ決めておくと安心です。
- 2週間空いてしまったら、「草取り」と「水やり」だけ優先し、他の作業は次回に回す
- ダメになってしまった株があれば、「潔く抜いて、次の作物に切り替える」ルールにする
- 「この品目は、行けない週が続いたら撤収でもOK」と決めておく
完璧を目指そうとすると、「行けなかった=失敗」と感じてしまいます。
最初から「行けない週があっても畑は続けていい」「ダメになった野菜があってもOK」という前提で付き合っていくことが、共働きで貸し農園を続けるコツです。
共働きならではの家事シェアと役割分担のコツ


共働きで貸し農園を続けるかどうかは、「畑が好きかどうか」よりも、「家事とどう組み合わせるか」によって決まることが多いです。
この章では、家事シェアの考え方と、具体的な分担の例を紹介します。
「畑チーム」と「家チーム」に分けて考える
共働き家庭でありがちなのが、「二人とも畑に行って、帰ってからも二人で家事」というパターンです。
一見公平に見えますが、実際にはどちらもクタクタになりがちです。
- 畑に行く人(畑チーム):畑作業・収穫・片付けを担当
- 家に残る人(家チーム):掃除・洗濯・買い物・ご飯の準備などを担当
このように役割を分けると、「畑の日の負担」が家庭全体としてならしやすくなります。
畑チームは気持ちよく身体を動かし、家チームは家を整える。その結果として、週末の「家事+畑」のトータル負荷が下がります。
家族の分担パターンについては、詳しくは家族の予定がバラバラでも続く“分担運用”のコツでも触れていますが、共働きの場合はとくに「同時に全部やらない」発想がポイントです。
作業を「タスクごと」に分解して誰がやるか決める
「畑に行く/行かない」だけで分けるのではなく、作業をもう一段細かく分けてみると、分担しやすくなります。
- 事前準備:軍手・長靴・帽子・飲み物などをまとめておく
- 畑での作業:土づくり・草取り・水やり・支柱立てなど
- 帰宅後の対応:野菜の下処理、保存、キッチンの片付け
- 計画係:種まきカレンダーや作業メモを管理する
たとえば、「畑の実働はパートナーがメインだけど、道具の準備と野菜の下処理は自分が担当する」と決めておくだけでも、負担感はだいぶ変わります。
「全部自分が抱え込んでいる」という感覚を減らすのが大きな目的です。
シーズンごとに「担当の見直しタイミング」を作る
共働きの働き方は、年度やプロジェクトの状況で変わりやすいものです。
「去年は余裕があったけれど、今年は仕事がハードになった」など、状況の変化は珍しくありません。
- 春夏シーズン前に「今年の忙しさ」を共有し、担当を調整する
- 子どもの学年やクラブ活動によって、送迎や行事の量を確認する
- 「今年はAさんメイン、来年はBさんメイン」など、大まかな交代制を考える
担当を固定化しすぎると、「自分ばかり負担している」と感じやすくなります。
シーズンごとに一度立ち止まり、「今年はどうする?」と話し合う習慣をつけておくと、共働きでも貸し農園を続けやすくなります。
続けやすい作物選びと畑のレイアウトのコツ


共働きで貸し農園を続けるうえで、意外と効いてくるのが「どんな作物を、どんな配置で育てるか」です。
ここを欲張りすぎると、時間も気力も一気に持っていかれます。逆に、続けやすい作物とレイアウトを選べば、「週末だけ」でもずっと回しやすくなります。
共働き向きの「手がかかりにくい」作物とは
共働き家庭に向いているのは、「こまめな手入れが少なくて済む」「少し放置しても致命的になりにくい」作物です。
代表的なものを挙げてみます。
- じゃがいも・さつまいもなど、植え付け後は比較的手がかからない根菜類
- 枝豆・インゲンなど、つるを支柱に誘引する程度で育つマメ類
- ネギ・ニラ・シソ・パセリなど、少しずつ長く収穫できる薬味・多年草
- 葉物でも、ベビーリーフやルッコラなど、密植して「切り取り収穫」できるもの
一方、こまめなわき芽かきや誘引が必要なトマト・キュウリ・ナス類は、品種や本数をしぼるのがおすすめです。
「大玉トマトをたくさん」より、「ミニトマトを少なめに」にするだけでも、手間の総量が変わってきます。
「見回りが必要な場所」と「放っておける場所」を分けるレイアウト
畑のレイアウトも、共働き向けに少し工夫できます。
ポイントは、「こまめに様子を見たいゾーン」と「多少放置しても大丈夫なゾーン」を分けておくことです。
- 通路側や畑の入口付近に、トマトやキュウリなど様子を見たい作物をまとめる
- 奥のほうには、じゃがいも・さつまいも・ネギなど放置気味でも育つ作物を置く
- 防草シート+マルチを活用して、「草取りの頻度が減るゾーン」を多めにする
こうしてゾーン分けをしておくと、時間がない日でも「入口側だけパッと見て帰る」「とりあえず放置ゾーンは次回に回す」といったメリハリがつけやすくなります。
収穫タイミングがバラける作物を入れておく
共働き家庭にとっては、「収穫のピークが一点に集中する」より、「細く長く採れ続ける」ほうが扱いやすいことが多いです。
- ミニトマト・シシトウ・オクラなど、長期間少しずつ採れるもの
- ネギ・ニラ・シソなど、「使う分だけ切り取る」スタイルのもの
- 時期を少しずらして種まき・植え付けをし、ピークをずらす工夫
収穫が一気に押し寄せると、「週末ごとに処理でヘトヘトになる」「食べ切れずに負担感が増す」ということも。
献立との組み合わせ方は、家庭菜園と献立計画の立て方の記事も参考に、無理のないバランスを探してみてください。
忙しい時期・ライフイベント前後の乗り切り方


共働きで貸し農園を続けていると、どうしても「今年はいつも以上に忙しい」「家族の事情で畑どころではない」という時期が出てきます。
ここで無理をして燃え尽きてしまうのはもったいないので、あらかじめ「忙しい時期用のモード」を用意しておきましょう。
事前に「忙しい年の作付けパターン」を決めておく
たとえば、「今年は転職・受験・出産などで忙しくなりそう」と分かっている年は、最初から「忙しい年モード」の作付けにしてしまうのも一つの手です。
- 春夏シーズンは、じゃがいも+枝豆+ミニトマト数本など、手間の少ない構成にする
- 秋冬シーズンは、大根・カブ・葉物を少数にしぼり、回転数を増やしすぎない
- 「今年はロマン枠はお休み」と決めて、来年の楽しみにとっておく
あらかじめ「忙しい年パターン」が決まっていると、「今年は無理に頑張らなくていい」と自分たちに許可を出しやすくなります。
どうしても厳しい時期は「縮小」や「一時休止」も選択肢に
仕事・家計・健康など、状況によっては「今は畑よりも優先したいことがある」という年も出てきます。
そのとき、無理に同じペースで続けようとすると、家庭菜園そのものが嫌になってしまうことも。
- 貸し農園の更新時に、区画の広さや契約期間を見直す
- 1シーズンだけ契約をお休みして、ベランダ菜園だけに切り替える
- 区画をシェアできる制度があれば、知人と分担して利用する
家庭菜園は、一度離れたら終わりというものではありません。
生活が落ち着いてから、また規模を変えて戻ってくることもできます。
「今年は無理をしない年」と割り切る選択も、共働きで貸し農園を長く楽しむ大事なコツです。
心身がしんどいと感じたら「畑で何もしない日」があってもいい
仕事や家事、子育てで心身ともに疲れているときは、「畑に行って作業しなきゃ」と考えるだけで重たく感じることがあります。
そんなときは、あえて「何もしない日」を作ってもかまいません。
- ベンチやあぜ道に座って、畑全体を眺めるだけにする
- 軽く一周して様子を見るだけで、作業は次回に回す
- その日は収穫だけして、細かい作業は最低限にする
家庭菜園がストレス解消になる側面については、家庭菜園がストレス解消になる理由の記事でも詳しく紹介しています。
共働き家庭こそ、「頑張るための畑」ではなく、「ゆるく付き合える畑」であることを大切にしていきたいところです。
共働きで貸し農園を続けることのメリットを改めて整理


ここまで「続けるコツ」や「無理をしない工夫」を中心に見てきましたが、共働き家庭が貸し農園を続けることには、家計以外にもさまざまなメリットがあります。
最後に、もう一度ポジティブな面も整理しておきましょう。
家族で共有できる「外の時間」ができる
共働きだと、どうしても平日は「室内での時間」が中心になりがちです。
貸し農園に通うことで、家族みんなで外の空気に触れられる時間が生まれます。
- 子どもと一緒に土を触ったり、虫を観察したりできる
- 夫婦で並んで作業しながら、自然と会話が増える
- 「畑に行く」という共通の予定が、週末の軸になる
忙しい共働き家庭ほど、「何か特別なことをしよう」と構えなくても、畑に行くだけで小さなレジャーになるのは大きな魅力です。
食生活と家計のバランス感覚が育つ
貸し農園を続けると、「どの野菜にどれくらい手間とお金がかかるのか」「旬の野菜とはどういうものか」といった感覚が、自然と身についてきます。
- 旬の野菜を中心に献立を組む習慣がつく
- 買う野菜と育てる野菜の役割分担が見えてくる
- 外食・中食とのバランスを考えやすくなる
家計との付き合い方については、家庭菜園・貸し農園は家計の負担になる?の記事も参考になります。
共働きならではの忙しさを抱えつつも、「うちのスタイル」を育てていけるのは貸し農園の大きな価値です。
仕事モードから気持ちを切り替える「スイッチ」になる
最後に、精神的なメリットも見逃せません。
共働きで忙しいと、休日もつい仕事や家事のことばかり考えてしまいがちですが、畑にいる間は「目の前の土と植物」に意識が向きやすくなります。
- スマホから離れて、五感を使って過ごせる
- 小さな成長や変化に気づくことで、達成感や喜びが積み重なる
- 「仕事とは別の自分の役割」を感じられる
こうしたメンタル面の効果については、家庭菜園がストレス解消になる理由でも詳しくまとめています。
「無理をしない設計」と組み合わせれば、共働き家庭にとって心強いリフレッシュの場になってくれます。
共働き×貸し農園に関するよくある質問(FAQ)


- Q. 共働きで週末しか行けません。それでも貸し農園は続けられますか?
-
A. 週末1回ペースでも続けている家庭はたくさんあります。
その場合は、「週末1回でも回る設計」にすることが大切です。
手がかかりにくい作物を中心にし、防草シートやマルチを活用して草取りの頻度を減らすなど、前提を週末中心に合わせておくと続けやすくなります。
- Q. どちらか一方だけが畑の担当になってしまい、ケンカの原因になりそうです。
-
A. 「畑に行くかどうか」だけでなく、準備・作業・後片付け・計画などをタスクごとに分けて、「誰が何を担当するか」を話し合うのがおすすめです。
たとえば、「畑作業はパートナー」「野菜の下処理と献立計画は自分」のように分けると、「自分だけが負担している」という感覚が薄れやすくなります。
- Q. 忙しくて2〜3週続けて行けなかった場合、どうしたらいいですか?
-
A. まずは「草取りと水やりを最優先」と割り切り、細かい作業は次回以降に回してOKです。
ダメになってしまった株があれば、「今シーズンはここまで」と潔く抜いて、次の作物に切り替えるのも一つの選択肢です。
最初から「行けない週があっても畑は続けていい」という前提でいたほうが、精神的にもラクです。
- Q. 共働き向きのおすすめ作物を教えてください。
-
A. 比較的手がかかりにくく、少し放置しても致命的になりにくい「じゃがいも・さつまいも・枝豆・インゲン・ネギ・ニラ・シソ」などは共働き家庭と相性が良いです。
トマトやキュウリなど手入れが必要な作物は、本数をしぼったり、ミニトマト中心にしたりすると、週末中心でも扱いやすくなります。
- Q. 家計的にも時間的にも不安になってきました。やめたほうがいいでしょうか?
-
A. いきなり完全にやめる前に、「区画を小さくする」「1シーズンだけ契約をお休みする」「ベランダ菜園に縮小する」など、中間の選択肢も検討してみてください。
家計とのバランスは、家庭菜園・貸し農園は家計の負担になる?の記事も参考になります。
無理に続けてつらくなるより、「今は縮小」「また余裕ができたら再開」という考え方のほうが、結果的に長く付き合いやすいです。
共働きでも「無理なく続けられる貸し農園」の形を見つけよう


本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
共働きで貸し農園を続けるのは、たしかに簡単ではありません。
ただ、「共働きだからムリ」とあきらめてしまう前に、「共働きでも回る前提」に合わせて設計し直してみることで、ぐっと現実的になっていきます。
- 平日に行けないことを前提に、「週末1回でも回る畑」を目指す
- 区画の広さ・品目数・作物の種類を、「少し物足りないくらい」から始める
- 畑仕事を趣味として一人が抱え込まず、「家事の一部」として分担する
- 手がかかりにくい作物と、細く長く収穫できる作物をうまく組み合わせる
- 忙しい年・しんどい年は、「縮小」や「一時休止」という選択肢も用意しておく
貸し農園 共働き 続ける コツの本質は、「完璧を目指さないこと」と「自分たちなりのちょうど良さを探すこと」です。
毎週必ず通えなくても、雑草が少し伸びていても、ダメになってしまった作物があっても、それだけで失敗ではありません。
あなたのご家庭の働き方や暮らし方に合ったペースで、無理なく続けられる貸し農園ライフを見つけていきましょう。
「共働きだからこそ楽しめる畑の形」が、きっとあるはずです。






